教室長

表情。

投稿日:2020年11月28日 更新日:

本日もCovid19の感染者数・重症者数などが発表され、
治療や対応に追われている医療福祉看護介護行政関係者、接客業の方々
精神的に追い詰められているニュースが流れています。

上述の様な事態を少しでも緩和するため、
皆さんもマスクを着用する時間が増えているのではないかと思います。

そんな中、以前どこかのテレビ番組で
『欧米人は、口元で相手の表情を判断し、日本人は目元で相手の表情を判断するらしい』
と言っていたのを思い出しました。
上のリンク先記事には、元研究の紹介と、その研究に関する問題点などが指摘されています。

日本には『目は口程に物を言う』という諺もあるぐらいですし、
既に在籍しているゼミ生達とのやり取りに関しては特に困ることもありませんでしたが、
『これから新しく来る子は、マスク姿しか知らないままになるかもしれないんだ』
ということに、先日、ふと気づきまして・・・

今は自宅以外ではマスク着用でお過ごしの方がほとんどだと思います。
ですから、マスク姿しか見ないというのは当然の事なのですが。。。

如何せん、表情がよみづらい。
まぁ、もともと「ヒトの表情から感情を読み取ることは出来るのか?」っていうテーマの研究は行われているのですが、
結果は非常に否定的なものがほとんどですね。
一昔前の「相手の心が読める」系のTV番組は全て台本だったという事がはっきりわかります。

「身振り手振りだけで人間はコミュニケーションできるんだ!」というのは
あくまでも海外で使用言語が違う、とか、何かの事情で喋れない・聞こえないなどの非常事態や、
言語的に適切なコミュニケーションを取りながら補助的にジェスチャーを使う
等の状況でのみ通用するという事ですね。

マスク着用が強制されるコロナ禍に於いては、
相手の表情をうまく読み取ることが出来なくなりますので、
『どれだけ自分の意見をはっきり伝えられるか、相手の意図を正しく共感できるか』が、
より大切になる事は間違いありません。

ただひたすら論理的にコミュニケーションを取る修行を積んでいくしかない・・・
「一日一万回、感謝のコミュニケーション」はチョット時間的に無理ですが、
ひたすらコミュニケーション(言語の入出力)を繰り返していけば、
いずれは『音を置き去りにし』て非言語的コミュニケーションでも正しく意思疎通できるようになる日もくるかもしれません。

そのレベルに達していないのに、
自分だけの経験や直感に頼って人事採用を行っても、
自分たちが欲しい人材が増えないのも必然かもしれませんね
☆(ゝω・)v

The first love letters are written with the eyes.

-教室長


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