モリテツのショート動画を以下に要約しました。モリテツ氏と米国人のChokaさんが話します。
“I think that will not work.”を日本では間違いだと習う。
“I don’t think that will work.”に直される。
でも TOEIC の本文に “I think that will not work.” の用法が出た。
ということは Writing でも、not を文頭に持ってくるルールは絶対ではないはず。
Chokaさん
“I think that won’t work.”(“I think that will not work.”)も言うね。Grammarlyでは文句言われるかもしれないけれど、(米国では)ダメって思ったことない。アメリカ人は(notが前であるかどうか)気にしないし習わない。
要約は以上です。
塾でも確認しましたが、 Grammarly では “I think that will not work.” で文句を言われませんでした。
ということで、日本では「否定的な内容を表現する場合、 not は文頭に持ってくる方が良い」と習いますが、少なくとも TOEIC の英文の中では「notが前というルールは絶対ではない」ということでした。
以下、コメントから面白かったものを抜粋。
自分がカナダにいる時に感じたのはI don’t thinkの方がより一般的ということ。
もしかしたら「I think 否定形」で話すと、「色々考え込んでから否定している」ようなニュアンスはあるかもしれない。で
も意味は同じだし文法的な間違いもないはず。
だから採点する時に点数引いたりするのは良くないかも。文法気にしすぎ。
コメント2:
I don’t think ~ と I think ~ not ~ では少し意味が違うと思う。
前者は「~かどうか」に対して返答している。
後者は「~ではない」という考えを明言している。
だからDo you think ~? と聞かれたときは前者が自然で、
What do you think? と聞かれたときは後者が自然。
コメント3(@yith0123や、@tunaka666 らによる):
① Tom: “I don’t think A. I don’t think B.” だと、
“Tom doesn’t have his opinion.” の可能性がある。
② Tom: “I think not A. I think not B.” だと、
“not A and not B” が Tom の opinion だといえる。
①と②は、意味が違うのではないか。言い換えると、”Tom doesn’t have his opinion.” と言えるかどうか。
①の場合 Tom は “I don’t think ~ “としか言ってない。
→ ”Does Tom think anything?” に “Yes.” といったら嘘になるかもしれない。
→ ただし「Tom が “not A and not B” という意見を持っている」ということはできる。
②の場合 Tom は “I think ~ ” と言っている。
→ ”Does Tom think anything?” に “Yes.” といえる。
コメント4:
①では、聞き手側に「Tom は “think”している」と解釈する自由と、「Tom は “think”していない」と解釈する自由の、両方の自由が同時に存在する。日常会話なら問題なくても、契約や法律が関係する場面では問題になりうる。
コメント5:
英語では “I don’t know anything.” を “I know nothing.” と表現できる。だから英語話者は①と②の間にあまり違和感を感じないのかも。
コメント6:
「私は西海岸の北側だからそう思う/思わない」みたいな、地域差による話し方の差による要素が大きいのでは?
コメント7:
英語圏の大学以上の指導では term paper の書き方として習うはず。考え方の基本は「まず結論から話す」である。後に「どんでん返し」をしてはダメ。構文もそのようにする。(注:これは理/工/医/法/哲/文など学問分野により異なると思われる。)