未分類

平仄を合わせる

投稿日:

■平仄が合わぬ(ひょうそくがあわぬ)について
意味:順序がおかしいこと、つじつまが合わないこと
由来:漢詩の平字(ひょうじ)と仄字(そくじ)

■平字と仄字について
中国(唐の時代)の漢字のアクセントには下記の四種類があるとか。
①平声[ひょうせい/ひょうしょう](高く平らな調子の語)
②上声[じょうせい/じょうしょう](語尾がしり上りになる調子の語)
③去声[きょせい/きょしょう](語尾がしり下りになる調子の語)
④入声[にゅうせい/にっしょう](語尾がつまる調子の語)
このうち①が平声または平字で、
残り②③④を仄声(そくせい)または仄字というらしいです。
漢詩を作る際には平字と仄字を定められた順にせねばならぬとのこと。

■仄という字について
仄か(ほのか)とか、仄めかす(ほのめかす)とか、
仄暗い(ほのぐらい)という訓読は良く知られているでしょう。
仄聞(そくぶん:他人から聞いてかすかに知っている)や、
仄日(そくじつ:傾いた太陽=夕焼け)などの音読は知らないと読めません。
そもそも「仄く」は「かたむく」と読めるとか。

■雑感
平仄を合わせるという言葉はお役所言葉だとの記述もありました。
高山の庄屋でも感じましたが、日本の役所は未だ江戸明治の気配です。
大江敬香さんという人が索出されましたが詳細は不明。
平仄に拘って「木を見て森を見ず」にならぬよう気をつけたいものです。

-未分類


  1. より:

    「ひょうそく」と読むんですね。。。
    「へいそく」かな?と思ったんですが違いました。
    なぜ難しいほうだけ読めたのか、昔、なにかで見たことがあるんでしょうね。
    特におちはございませんが一つ勉強させていただきました。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

国語の質問に対して返答(作成中)

田中克彦 言語学とは何か 高1国語 ●あげつらう→論ずる必要の無い事にまで言及すること ●恣意→勝手思うまま(によって何らかの決定を行うこと)、恣のみで「ほしいまま」と読む。 ●憎むべきかもしれない→ …

no image

小6

小6の生徒が3名とも小学校内容の予習を終え、中1の予習をしています。最速の生徒が中1の半分まで学習を終えました。他の生徒も中1の6月まで到達しています。この生徒たちも先輩たちのように、きっと中3になる …

no image

あなたは世界をどのように見ていますか

何年も前、タイでタオル工場を見学したときのことです。 駐車場の黒いアスファルトが太陽で焼かれて白く見えた覚えがあります。 空気も身体も暑かった。 中の工場の、何を見たか、もう覚えていません。 思い出す …

no image

1日=9000判断&70決断

人は1日に9000回の判断をし、70個の重要な決定を下す、と聞きました。1日に下せる判断の数は限られているという事でしょう。同じ現象への別の表現で「選択疲れ」という言葉もあります。この疲れを軽減し、よ …

no image

今日が人生最初の日

昨日までの自分がもしも他人だったら。 今日の自分は、今の状況から、どれくらい遠くまでこの人生を運んで行ってあげられるんだろう。 そのためにできることを全部やる。 こういうのを愛っていうんだよ。 iss …

サイト内検索

カテゴリー

アーカイブ