高校入試分析

2018石川県公立高校入試問題の分析(総括)

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塾長のコメント

全教科を総じて、国語力(読解力・論理性)に重点が置かれている。これは昨今の学生の性質と文科省の方針に関連がありそうだ。もう一つ指摘させてもらえるなら、保護者と生徒の会話内容の稚拙化や、そもそも会話自体が無いなどの現代社会特有の傾向が、生徒らの読解力不足に繋がっており、これが学力低下によって認識された結果、入試問題に反映されている、このように見受けられる。

保護者の立場としては、このことに早く問題意識を向け、早い段階で我が子を「暗記型ではない学習塾」に入塾させたい。学校組織には学生の論理性を育てる土壌がまだ十分に発達していないように感じられる。もっとも、学校は集団学習の場であるので、そこまで求めることは学校を苦しめるだけであるようにも思われるが。

以上を踏まえ、塾の意味を考えて選ぶ保護者には、自身を省みる目、我が子を冷静に観察し続ける目、社会の今後を見据える目、これらが備わっているように思われる。そのような保護者のいる家庭で育った生徒は、受験勉強以前に有利である。

講師Tのコメント

塾長コメントと同じく読み取り+論理的思考で片がつく問題が多かったと思われる。実質的に国語が120~130点分ぐらいの配点があったのではと思う。学校の授業で「論理的思考」はどこまで習っているのだろう?各科目で部分的に教えていても全教科を全体的に見る先生は少ないと思われる。英語の指導中に「この考え方、数学にも国語にも使えるから」と明言してくれる学校の先生が増えてほしい。

「暗記型ではない…」と言っても最低限の暗記は絶対的に必要だ。英単語、数学公式、現代文単語、漢字、地図、年号、理科用語、…。論理的思考をもって読み書きする際の必須ツール(記号)だ。当ゼミでは英単語・英文法など必須暗記事項を覚えるプログラムを提供しているので活用してほしい。

「授業を聞いただけで点数が上がる」人は残念ながらほとんどいない(フォトリーディングできる人みたいな例外はいるが)。自分で問題を解き、分からないところは徹底的に調べ上げて、本当に分からないところだけ質問し、理解を深めた後、人に説明できるレベルまで成長させる。このスタイルで自学自習していけば今年の公立入試は高得点が取れただろうし、高校に行っても成績は盤石だ。学校では正しい自学自習の方法を教えてくれない。なぜかって、自学自習は自学自習だから。一人ひとり方法論が違ってしまうから。

だから徹底的に面談し、本人に合ったスタイルを確立させていく。それができるのが一新ゼミの強みだと思っている。

…。

「あれ?公立高校の総括コメントでしょこれ。宣伝になってるじゃん!!」と気づけたあなたは鋭い視点をお持ちです。こんな視点の持ち方が試験で問われる日も来るんじゃないかと思います。

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