案外、無駄話が長くなったので、結論を先に。
後半は無駄話ですからお急ぎの方はまたどこかでお会いしましょう。
国語の記述の要点
・次の項目は「実力テスト」「模試」「入試」などに対応。「定期テスト」には非対応。
・本文を編集して短くして書く。これは論説も物語も同じ。
→ 論説は「答えの元」を抜き出してトランケートして終了。
→ 物語は感情表現を「具体・比喩・状況説明・様子」から「思い語」に変換し論理順でショートニングし終了。
・代名詞(あれそれこれなど)は普通使わない。
・本文や設問を読んでいない誰かが、あなたの記述文だけを読んで、あなたの記述内容を概ね把握できること。
→ だから代名詞の使用を避けるよう指導されている。
・キーワード型採点なので、同じ文意なら極力短い表現に言い換え、余らせた空白に本文から極力多くの要素を入れる。
・「とても」「すごく」など、形容詞・形容動詞・副詞など修飾語を必要最低限を残して削除。
・漢字で書いても問題ない言葉は漢字にして、残り文字数を最大化する癖をつけること。
・国語の記述問題は、数学の難問や数学の証明問題と同じくらいの高度な思考の芸術であると早く受け入れること。
・そもそも、理解ある教員や講師や塾の先生や親や兄姉やデキる友達に、添削をしまくってもらい、意見を無限にもらうこと。
→ 記述問題の本質は「他者との協力」である。それが分からないようならあなたの国語は90点までだね。
・ [ あなたの意見をきかせてください。 ]
以上。思いついたら追記します。
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ここから無駄話。
交友関係のある、別の学習塾の塾長さんが面白いことを言っていました。
「元教員は使いづらい」
あのー、元教員の私としては、そのー、居心地わっるw
とは冗談で、どういうことかというと、
その方は☆のつく名前の学校で長く理系教科を教えておられた大ベテランで、
なんと私も教わったことのある先生だったのですが、
退職後その塾にスタッフとしてきてくれたときに、
生徒の添削をお願いしたところ、断られたと、曰く、
「添削はやりたくない、いやだ」といったのだそうで。
この話を聞いて真っ先に思ったことは「わかるー」といったところで、
教員には教員の事情もあり、
・レベルの低い生徒らは、添削を求めていない。(点数が知りたいだけ)
・しかし、点数の根拠(すなわち改善点)を書かないと納得しない。
・点数の根拠や改善点を書いたところで読まない覚えない直さない。
・結局点数を知りたいだけ、なんなら文句を言いたいだけ。
・点数の根拠や改善点を「生徒にわかるように」書くのは、レベルが低い生徒ほど手間暇かかる。
・手間暇かかる生徒ほど、読まない。
なんていう、なんという矛盾。学力のデフレスパイラル。
現場でのこういう常識を30余年も浴び続ければさもありなん。
さて、しかし、添削し、説明し、納得してもらうのも仕事のうち。
絶望、諦観、どうせ覚えていないだろうということを乗り越えた向こうに、
午前二時頃のおわら風の盆の、その日とその相手を名残惜しく思うかのような、
あの地元の人の戯れに踊る、人に見せるつもりではなく「ただ踊る」その姿かのような、
目的も成果もすべてを超えて、ただ踊る、
そんな気持ちでただただ添削。
そんな苦労を、そりゃあ私でも、やる気のない生徒にやる気はありません。
やる気にさせるのも仕事の内。
ただし私たちは魔法使いではない。
はたらきかけに呼応しない生徒も1/7くらいの確率で存在。
つまり私の魔法の効力は85%強ってところ。
「勉強したくなる魔法」をかけていきましょう。
目指せふりーれん。